アース国際特許商標事務所

外国で商標登録出願する際の留意点

外国で商標登録をしたい場合は、マドプロ出願で国際登録する方法と、直接各国に出願する方法があります。複数の国へ出願する場合は、一括して出願できるマドプロ出願の方が手間も費用もかからず便利です。1~2ヶ国のみに出願したい場合などは、直接その国に出願する方がよい場合もあります。直接出願とマドプロ出願の違いは、直接出願とマドプロ出願のフローチャートのページをご覧ください。

外国で商標登録する場合は、マドプロ出願であれ直接出願であれ、その国の審査を経なければ登録できません。商標制度や審査内容、登録までの期間は、それぞれ国によって異なります。

外国で商標登録する際の所要期間

  1. マドプロ出願の場合
  2. 直接出願の場合(各国一覧表)

各国の商標制度(国別)※ 2018年7月2日現在の情報です。

  1. 中国
  2. 香港
  3. 台湾
  4. マカオ
  5. 韓国
  6. アメリカ
  7. シンガポール
  8. 欧州

外国で商標登録する際の所要期間

マドプロ出願の場合

マドプロ出願の場合、各国の指定官庁は、期間内(指定通知日から12ヶ月又は18ヶ月以内)に拒絶通報をしなければなりません。この期間内に拒絶通報がない場合は、国際登録日からその商標がその指定国の官庁に登録されていた場合と同じ効果を得られます。日本をはじめとする多くの国では18ヶ月以内と定められています。

直接出願の場合(各国一覧表)

各国に直接出願した場合の登録までの所要期間です。おおよその目安ですので、ご参考までにご覧ください。また、拒絶理由が通知された場合などは、さらに期間を要します。

中国9ヶ月以内
香港7ヶ月前後
台湾10ヶ月前後
マカオ9ヶ月前後
韓国8ヶ月前後
アメリカ3ヶ月前後
シンガポール9ヶ月前後

中国(マドプロ出願・直接出願)

中国の商標登録

中国はマドプロに加入しています。中国で商標登録したい場合は、マドプロ経由で出願するか、直接中国に出願するかの、二通りの方法があります。願書は、中国語で作成する必要があります。中国には、香港・台湾・マカオは含まれません。香港・台湾・マカオへは、別途出願が必要です。

中国出願の留意点

  • 委任状
    出願の際に委任状の提出が必要となります。
  • 小売等役務の指定について
    中国では、薬剤などの一部商品を除いて、小売等役務は認められていません。小売等役務について保護したい場合は、具体的な各商品を指定する必要があります。またそれに加えて、第35類の「販売促進のための企画および実行の代理、他人の事業のために行う物品の調達およびサービスの手配、輸出入に関する事務の代理または代行」などの役務を指定することもできます。
  • 異議申立
    出願公告日から3ヶ月間、何人も異議申立が可能です。

中国での商標登録については、こちらからお問い合わせください。

香港(直接出願)

香港の商標登録

香港はマドプロに加盟していません。直接、香港に出願する必要があります。願書は中国語の他に、英語で作成することもできます。

香港出願の留意点

  • 連続商標(シリーズ商標)制度
    商標の本質的部分が互いに類似していて、商標の同一性に実質的に影響を与えない部分(識別性を欠く部分)についてのみ異なる複数の商標については、連続商標として出願・保護することができるという制度です。例えば、色違いの商標などは、連続商標として出願・登録することができます。
  • 異議申立
    出願公告日から3ヶ月間、何人も異議申立が可能です。

香港での商標登録については、こちらからお問い合わせください。

台湾(直接出願)

台湾の商標登録

台湾はマドプロに加盟していません。直接、台湾に出願する必要があります。願書は、中国語で作成する必要があります。

台湾出願の留意点

  • 委任状
    出願の際に委任状の提出が必要となります。
  • 異議申立
    出願公告日から3ヶ月間、何人も異議申立が可能です。

台湾での商標登録については、こちらからお問い合わせください。

マカオ(直接出願)

マカオの商標登録

マカオはマドプロに加盟していません。直接、マカオに出願する必要があります。

マカオ出願の留意点

  • 委任状
    出願の際に、公証を受けた委任状が必要です。
  • 存続期間
    商標権の存続期間は、登録日から7年間です。7年ごとの更新が必要になります。

マカオでの商標登録については、こちらからお問い合わせください。

韓国(マドプロ出願・直接出願)

韓国の商標登録

韓国はマドプロに加入しています。韓国で商標登録したい場合は、マドプロ経由で出願するか、直接韓国に出願するかの、二通りの方法があります。

韓国出願の留意点

  • 委任状
    出願の際に委任状の提出が必要となります。
  • 異議申立
    出願公告日から2ヶ月間、何人も異議申立が可能です。

韓国での商標登録については、こちらからお問い合わせください。

アメリカ(マドプロ出願・直接出願)

アメリカの商標登録

アメリカはマドプロに加入しています。アメリカで商標登録したい場合は、マドプロ経由で出願するか、直接アメリカに出願するかの、二通りの方法があります。 アメリカの商標制度の最大の特徴は、「使用主義」を採用しているということです。登録時、登録から5~6年の間、登録から9~10年の間、その後10年ごとに「使用宣言書」と「使用証拠」を提出しなければなりません。

アメリカ出願の留意点

  • 使用宣言書と使用証拠
    直接出願の場合には、登録許可通知が発行されて6ヶ月以内に「使用証拠」を提出する必要があります。マドプロ出願の場合は、出願時に「使用証拠」を提出する必要はありませんが、登録から5~6年の間、登録から9~10年の間、その後10年ごとの「使用宣言書」と「使用証拠」を提出しなければなりません。
  • 小売等役務の指定について
    アメリカでは、指定商品を具体的に指定する必要があります。例えば、日本の場合は「菓子」での登録が認められますが、アメリカの場合は「チョコレート、キャンディ」などと具体的に記載した方がよいでしょう。
  • 異議申立
    出願公告日から30日間、何人も異議申立が可能です。

アメリカでの商標登録については、こちらからお問い合わせください。

シンガポール(マドプロ出願・直接出願)

シンガポールの商標登録

シンガポールはマドプロに加入しています。シンガポールで商標登録したい場合は、マドプロ経由で出願するか、直接シンガポールに出願するかの、二通りの方法があります。

シンガポールでの商標登録については、こちらからお問い合わせください。

欧州(マドプロ出願・直接出願)

欧州の商標登録

欧州はマドプロに加入しています。欧州で商標登録したい場合は、マドプロ経由で出願するか、直接欧州に出願するかの、二通りの方法があります。

2017年現在、欧州連合の加盟国は28ヶ国です。(ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、英国)

欧州での商標登録については、こちらからお問い合わせください。